マイタウン : いわい皮フ科クリニック
掲載日時: 2021-12-27 6:00:00 (62 ヒット)
アトピー性皮膚炎−1−
アトピー性皮膚炎は慢性的にかゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりする病気です。皮膚のバリア機能が低下しているため、かゆみの原因となる刺激性物質や抗原が皮膚の中に入りやすくなっています。そのため、かゆみを感じやすくなってしまい、掻く刺激によりバリア機能がさらに低下する悪循環を繰り返すことになります。
悪化要因は、単純に単一なものではありません。汗、摩擦、細菌や真菌、ほこりなどの汚れ、ダニ、ペット、ストレスなどがあります。食物アレルギーは、アトピーがある子どもに見られることも多いのですが、食物アレルギーがあるからアトピーになるのではなくて、アトピーの子どものバリア機能の低下により、食べ物が皮膚について中に入っていく事によって、食物アレルギーが発現することがわかってきました。食べ物が皮膚について中に入っていくのを予防するために、口回りなど顔にしっかり保湿剤をぬったり、湿疹を早く抑えることによって、食物アレルギー発症を低下させることができます。アトピーが疑われる子どもは早くから保湿剤などのスキンケアが一番大事です。
治療法については、次回書かせていただきます。 院長 岩井昭樹