あおぞら歳時記 : 小満
掲載日時: 2021-4-26 6:00:00 (22 ヒット)
若葉青葉が目に染みるいい気候になりました。
気候とは、「気」は春夏秋冬の四季のこと、「候」とは、五日ごとめぐる七十二候のこと。「行く春や鳥啼魚の目に涙」(芭蕉)
季節は実に目まぐるしく去っていくものですね。
てんとうむしは「天道虫」と書きます。赤い色に黒い色の斑点。色も鮮やかな天道虫。この虫は太い葉を上り、葉先を目指して上へ上へ上って行きます。葉の一番先の頂点までくると、天を目指して飛び立ちます。
天道虫は夏の太陽を迎え飛び立つといわれています。
五月二十一日は「小満」です。生きとし生きるものすべてのものが成長し、生きるものが生気に満ちあふれる日であります。
ミミズまでもが、太陽の光を喜びます。ミミズとは「目が見えない虫=ミエズ」から転化したと言います。その目の見えないミミズでも、「時至ればミミズも竜になる」とまで言われる気候になりました。