あおぞら歳時記 : 立春
掲載日時: 2021-1-25 6:00:00 (9 ヒット)

「二月四日は立春。「今日から春ですよ」と言う日です。
「立」という字は、「立つ」と言う意味もありますが始まる」と言う意味もあります。「春」とは、「草木が芽を張る」の「張る」と言う意味から「はる=春」と言う意味になったと言われています。すなわち立春とは、「草木が芽を出しはじめ、春のはじまりですよ」と言う日であります。
旧暦で言えば、一年のはじまりであります。例えば八十八夜など立春から数えて八十八日目という意味で、一年の起点になる重要な日でもあります。
しかし春とはいえ、厳しい寒さであります。「早春賦」と言う歌を思い出します。「春とは名のみ風の寒さよ」と歌われています。
暦の上での、「春のはじまりですよ」とは、それは名前だけで、本当は寒さが身に沁みます。
しかし、一日ごとに日の入りは遅くなり、梅のつぼみは少しずつ膨らみ、雪の下からは、フキノトウが芽を出し始めます。「早春」「初春」「光春」…。もう春はそこまで来ています。