五月のある日、友人のTさんに誘われて、弥勒山に登山。何十年、登山というものはしたことがありません。
　当日、武装を整えて、植物園の北の小道からスタート。緑が降る山道、ホトトギスのさえずりを聞きながら一歩一歩と登ります。
　始めのうちは快適にスタートしましたが、次第に息が苦しくなり、会話も少なくなってきました。
「もう少しで休憩所だよ」「がんばれ！」と励まされ、ようやく休憩所に到着。お茶を飲んで一休み。少々生き返りました。
　さあ、頂上へ。坂道はますます急になり、杖を頼りに喘ぎ喘ぎ歩を進めます。一時間半ばかりで頂上に到着しました。「やった！」と思わず歓声を上げました。
　眼下には春日井市の市街が一望できます。東の彼方には、御岳の峰が遠望できます。
　小学校の遠足のようにみんなで輪になって昼食をとりました。そのおにぎりのおいしかったこと。感動的でありました。
　私にとりましては、貴重な体験であり、忘れられない思い出となりました。　。